
Smell me
This smells horrid
わたしは香りたい
世間の傷口で密やかに

I am away
Run away from happiness
I am a colorless
Colorless want it tarnished
Nestled in the woods of the tutelary deity
to Cut off from the shallow dream
to Connect with the deep blood
I am the space
to Be the true space
Survive in the waste
Take the waste pain away
Time is inscribed
Space is separated
Human beings are meant
I am praying
To pray over the misfortunes
I am a sound
It sounds sobbly
Smell me
This smells horrid
I am breezing
in the wound of the world
わたしは逃げる
幸せから逃げる
わたしは無色だ
汚されたい無色だ
鎮守の森でたたずむ
浅い夢から引き剥され
深い血脈につながりたい
わたしは空になる
真の空になる
無駄に生き残る
無駄な痛みを引き受ける
時間は刻まれ
空間は区切られ
人間は意味づけられる
わたしは祈る
不幸の向こうへ祈る
わたしは音色だ
むせびなく音色だ
わたしの匂い
忌まわしいこの匂い
わたしは香りたい
世間の傷口で密やかに
わたくしは逃げない
幸せから逃げない
わたくしは極彩色だ
汚された極彩色だ
鎮守の森を歩く
深い夢に埋もれたまま
深い血脈を断ち切りたい
わたくしは闇になる
偽りの闇になる
無駄には生き残らない
有効な痛みは心にも身体にも突き刺さる
時間(とき)はそれでも移ろってゆく
闇に境目はない
存在は意味つけられない
わたくしは祈らない
不幸せのこちら側では祈らない
わたくしの鼓動には音色がない
歓喜のむせび泣きにも音色はない
あなたの匂い
愛すべき甘い香り
わたくしは香らない
世間の闇にまぎれて極彩色の中で密やかに。
素敵な返歌をありがとう。