2007年08月25日

「私情灯」

shijoto02.jpg


殺した後の匂いだ

雨に濡れて生ぬるく

体ごと夜と結ばれて


ランプ 赤い瞬きと

ナイフ 黒い摩天楼


雑居ビル 路地裏の亡命者

野良犬もロボットのように

規則正しく


おねーさんの匂いだ

テカテカの体が並んで

花束が揺れる揺れて揺れろ


毒の感覚と甘い手繰り

口の中でグルグルと

広がってゆく


空っぽの匂いだ

なだれ込んでくるよ

アンドロイドの増殖が

手と耳と足とハラワタに

染み渡って入替わる


中央分離帯をゆっくりと

ハイスピードの退屈が

一台 二台 三台

メリーゴーランド


ランプ 赤い窒息と

ナイフ 黒い蜃気楼


生まれる前の匂いだ

エンジンを止めて

冷ややかに

心だけを夜明けに葬りたい






ラベル: 詩人 炎氷
posted by 炎氷-Empho at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 06 女狂哀詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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