
あの風に乗りたいのだ
軽やかに厳かに
この重力から逃れて
水平線の彼方へ
意味だけが消える
その地点は何処
我が翼は
穢れるほどに勇ましく
切り裂くほど穏やかに
嵐をも手懐けて羽ばたくのだ
意味だけが溢れる
この完璧な世界からそっと
嗚呼
夢を乗せれば重すぎる
夢が無ければ軽すぎる
この重力は
甘味な低空飛行への誘惑か
辛辣な高層突破への反発か
あの風は
間違いだ 気違いだ すれ違いだ
この残酷な清々しさ
この悪意を超えた武者震いと
この夜明けに心中しよう

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