2007年12月09日

「夜光虫」

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手を伸ばした先から

夜光虫


手を伸ばした先から

君はゆっくりと浮遊する


水銀色の素肌

哺乳類の温もりを拒み

爬虫類の皮肉を湛え


背中の羽根を伸ばし

舞い降りる場所を探す君


唇からは情念が零れ

背徳の衣装をまとっては

闇の無い夜を徘徊する


人工心臓の鼓動

エナメルの神経が震え

液晶に焼付ける寂寥の証し


瑠璃色の瞳が濡れ

誕生の記憶を偽っては

光りの無い楽園へと迷い込む


虫けらより身軽な愛は

カプセルの中に埋もれ

人間より尊いレーザーメスで

傷つく瞬間を待っている


夢と夢の合間に

現実を捻じ曲げて

触角に触れた私を

掬い上げるはずもない


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ラベル: 詩人 炎氷
posted by 炎氷-Empho at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 01 パーティが始まらない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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