2007年12月12日

「マッチ」

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火が欲しい

マッチ


火が欲しい

真っ赤な暴力がこの街の矛盾を葬り

焼き野原へと開放すれば良い

真夜中のゴミ袋から始まり

雑居ビルの背中を駆けあがり

灼熱の鞭で商店街を叩き周り

黒煙がイルミネーションを掻き消して


一度だけ灯せば良い

決意した夜 憎しみの科学実験


火が欲しい

燻ったこの気持ちを焚付け

なぜ生まれて来たのかなどという

愚かな問いかけを焼き尽くせば良い


熱気が渦巻くデパート前

坊主頭のシンガーはギターをかき鳴らし

聴衆達は無我夢中で踊り続け

怒涛のリハーサルは終わらずに

叫び声が次々に飛び火すれば

たくさんの鼓動はひとつに合わさり

やがてこの街は大転換の発火点となって


一度だけ灯せば良い

決起した夜 喜びのネットワーク

瞬く間に伝わる情熱のビット数

増殖するアクションプログラム


この商店街は無法地帯へと変貌し

イルミネーションはアジテーションを映し

焼失した雑居ビルの地下には指令基地が広がり

焼き野原で凍える ゴミ袋を漁る人達

この街の矛盾は真っ赤な暴力が葬った


火が欲しい

テーブルの上にキャンドルライト

君と味わう夕食を照らして



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ラベル: 詩人 炎氷
posted by 炎氷-Empho at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 01 パーティが始まらない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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